校長あいさつ
社会に出た時に愛される人間に
本校の教育目標は「社会に出た時に愛される人間を育成する」です。こちらのHPは高校生活を念頭に置いたものですが、高校卒業後も人生が続くことは御承知の通りです。例えば10年後は現在の高校生は確実に社会人です。私たち教職員は、卒業後の人生を念頭に、様々な指導に当たります。
それでは、どうしたら「社会に出た時に愛される人間」になれるか。それには三つのポイントがあります。
一 挨拶をする
二 時間を守る
三 宿題をきちんと出す 以上の三つです。
こんなことは義務教育時代に繰り返し言われてきたことでしょう。しかし、この三つが確実に出来ていることが、当たり前の社会人のスタートラインなのです。そして、この三つが出来ていれば、いつか所属する職場で必ず大切にされます。言い換えれば、この三つが出来なければ、職場で大切にされません。それは悲しいことです。ですから、色々な場面で、色々な先生方が同じことを言い続ける、これは学校が担う、「時代がどれだけ変わっても、大切にすることは変わらない」という「不易」の領域です。
また「不易」の対極にあるのが「流行」です。「流行」とは「時代の変化とともに変わるもの」です。現在の世界情勢において、この数年間で起きたことは、大人たちの誰一人想像もできないことばかりでした。令和2年・新型コロナウイルス感染症の拡大、令和4年・ウクライナへのロシア侵攻、令和5年・パレスチナの組織ハマスとイスラエルの対立激化によるガザ侵攻。令和6年・能登半島地震。そして日本各地での自然災害。これらは今もまだ先の見通せない状況が続いています。
私たちはこのような世界の中で、しなやかな感性と穏やかな心を保ちつつ、したたかに生き抜かねばなりません。本校は令和を生きる生徒たちに、「不易と流行」を軸にした教育を実践する。そのような学校でありたいと考えています。
愛知県立東浦高等学校長 塩澤 光