野球部、中嶋監督の最終戦を勝利で飾る

 30日に春季知多地区予選の準決勝が行われた。そして11年間チームを率いて、廃部寸前だった東浦高校野球部を復活させた中嶋勇喜監督が転勤することになったため、指揮を執る最後の試合となった。しかも相手は転勤先の大府高校という運命的なカードになった。

 相手のエラーで先制、追加点もノーヒットで2点入り危なげなく勝てるかと思ったが、9回の裏に追いつかれ、3対3で延長戦に突入した。気持ちの切り替えが心配されたが、タイブレークとなった10回の表にバントヒットからスクイズ、押し出し、犠牲フライ、タイムリーヒットと多彩な攻撃で5点を取り、8対3で逃げ切った。

 選手層は明らかに相手の方が厚かったが、攻撃では小技を確実に決め、堅実な守備と頭脳的なプレーでピンチの芽を摘んでいた。秋よりも確実にチーム力が1ランクアップしているのを感じた。加藤巧也部長も転勤するため、4月1日の決勝は新たな体制で臨むことになる。これまでどおりに戦い、また優勝旗を持ち帰って来てくれることを期待している。 (文・写真 校長)

ベンチの風景
伝令に指示を伝える
攻撃前の円陣
最後の試合となった監督と部長